Vol.60 Stories of VASIC

寒さは厳しくとも、柔らかな日差しが春の訪れを少しだけ感じさせてくれるニューヨークです。冬物のセールが終わりを迎え、そろそろ本腰を入れて脳内を春のファッションにシフトしたいところ。時候に即したものを必要に応じて手に入れるのもいいけれど、季節に先駆けて素敵なアイテムに巡り合うと、身につけられる”その時”を待ち侘びる時間さえも楽しいですよね。春のバッグを眺めながら、軽やかな装いを計画してみませんか? ひと足早く皆様に春をお届けするSpring Summer 2023コレクションの新作をご紹介します。

Lala

横長のシルエットにスリムなハンドルが際立った佇まいの美しいバッグ「Lala(ララ)」。クラシカルながま口の開閉が凛とした大人の装いと共鳴しつつ、バッグとしての機能性を高めています。VASICでは珍しいがま口スタイルのバッグについて、クリエイティブディレクターのKanokoはこう語っています。

「がま口が好きで昔から作りたかったのですが、気に入った金具で作ることが難しく、今まで踏み切ることができなかったのです。やっと理想のものが実現しました。コロナが終息する兆しが見え、少しずつ色々なシーンで行動範囲が広がったことで、フォーマルな場面をイメージしつつ、カジュアルに持ってもらえる機会を想像しました。スタイリッシュな見た目と細部にこだわって、おしゃれをすることを忘れないという思いを込めています。」

なおマイクロファイバースウェードを施した内側はたっぷりとした容量で、内ポケットも一つついています。色は、Black(ブラック)とPear(ペア)の2色展開です。

「今季のキーカラーであるペアは、パッと目を引く色でありながら嫌味のない黄色です。フォーマルなシーンでは定番である黒が選ばれると思うのですが、このニュアンスのある黄色が、シックに全体のトーンをまとめてくれる気がしました。」

ドレスや着物はもちろんですが、キリッとしたパンツスタイルとの相性もよく、この春大活躍してくれそうです。

Graf

一つのバッグでいくつもの顔を見せる変形シルエットのデザインはVASICの強みともいえますが、今シーズンデビューとなったボストンタイプのバッグ「Graf(グラフ)」もそのひとつ。

「現在も店頭に並んでいる”Apero(アペロ)”が多くの皆様に気に入っていただいていることから、バッグのシェイプをボストンタイプにすることは決めていて。Aperoが日常やオフの機会に使われているので、それとは少し異なるシーンで使えるバッグにしました。ボストンタイプなのにトートにもなるような、仕事でのシーンをメインに考えたデザインです。ストレスなく持ち物をたくさん入れられるものを理想とし、シンプルな見た目にフェミニンさと、ハンサムな要素を反映させました。」

側面のマグネットを閉じると淑やかな顔になり、開くとボクシーなシルエットに。ジッパーの引き手にあしらったノットもアイコニックですが、さらにジッパーのあしらいひとつで雰囲気を変えることができます。バッグにしまってすっきり見せてもいいし、「あえて見せるジッパーという構造にしたので、ジッパーをだらりと見せるスタイルもオススメです」。

サイズは通勤にも使えるMiniサイズとMini Miniサイズ。両サイズ共通でBlackをご用意し、Mini MiniサイズにのみEcru(エクリュ)をプラスしました。肌馴染みのいいクリーミーな色味はこれからの季節にぴったりです。

BOND Seasonal Color

定番カラーにBlack、Stone(ストーン)、Ash(アッシュ)を揃え、季節のカラーとしてくすみ系ホワイトのIvory(アイボリー)が登場。さらに、Mini、Mini Mini、Nanoサイズには、Ivoryのほか明るいイエローのHoney(ハニー)、淡いパープルのViola(ヴィオラ)をご用意しました。

「明るい色をコーディネートに加えるのが難しいと抵抗がある方も多いと思うのですが、スタイリングのポイントになってくれますし、SS23はカラフルで見ているだけで春夏を待ち遠しくなるような、心躍るカラーにしたいと考えていました。目にも優しく、心にも優しくなれるようなカラーを理想に、あえてよりフェミニンに見えるカラーを提案しています。」

実はKanokoもBONDのビジュアル撮影の際は、こんなに色をミックスしていいのか?多すぎてごちゃごちゃするかな? と一瞬思うそうですが、イメージが完成したときの『かわいい!』という第一印象を大切にしているそうですよ。
VASIC店頭では、新作とともにパステルカラーの彩りが皆様をお待ちしております。