Vol.17 Stories of VASIC

2020年が始まり、新しい年への期待感を胸に毎日を過ごしている頃です。

この冬のニューヨークは気温のアップダウンが激しく、外出を諦めたくなるような寒い日もあれば、マフラーが暑く感じるような日も。気まぐれな冬の空模様はまだまだ続き、これから2月・3月は雪の日も増えるため、長い冬に戦々恐々? といった気持ちです。

とはいえ、ファッションシーンを覗けばすでに春がそこかしこに。

VASICでも満を持して新作アイテムが登場し、後にもとっておきの品がデビューを控えています。

今回は、皆さんの心を弾ませるようなスプリングコレクションを早速ご紹介します。

The Best Spring EVER

春コレクションのなかでも、2020年のスタートにふさわしいニューアイテムが、上品で女性らしいワンハンドルバッグ「Ever(エバー)」です。

今までVASICではワンハンドルに「Bee」というスタイルを提案していましたが、どちらかといえば遊びをきかせた小物に近いものでした。それよりも大人っぽい定番になるようなワンハンドルのハンドバッグが欲しいと、この「Ever」の開発を1年前から始めていました。

顔になる部分は、「City」のようにVASICだと認識しやすいものに。

毎日使うような定番バッグだから、レザーでもキズなどあまり気にしなくていい気軽なシュリンクレザーに。

そんな観点は、実際にBondを使ってみて得られたものです。

今回披露されたのは、Black(ブラック)、Taupe(トゥープ)、Ivory(アイボリー)の3色。

気軽にスタイリングに溶け込めるようあえてベーシックなカラー展開になっているので、Everを身近に感じていただけたら。とてもレディライクな見た目なので様々なシーンに連れていけそうです。

VASICクリエイティブディレクターKanokoは黒を愛用中。

「クラシックなバッグだからこそ日常で持ちやすいのです。ショルダーストラップを短めにつけて、斜めがけにクロスボディーさせて使うことに、もっぱらはまっています。」

Seasonal Colors for SS2020

一方、「Bond」のカラー展開はとても色彩に富んでいます。

Espresso(エスプレッソ)、Moss(モス)、Citron(シトロン)、Lilac(ライラック)、Navy(ネイビー)。それに、ベーシックカラーにはTaupe(トゥープ)とIvory(アイボリー)そしてAsh(アッシュ)を揃えました。昨年の春夏と比べると、2020年のコレクションはくすみ感のあるカラーパレットです。スタイリングに馴染みやすく、それでいていつもとは違う雰囲気を小物で表現できるようなカラーを目指しました。

VASIC初の色となったのはLilac(ライラック)。パステル調で“cloudy”なニュアンスカラーは優しい印象で、悪目立ちしないので意外に使いやすいのです。

ちなみにイチオシは、深いブラウンのEspresso(エスプレッソ)。

通常はキャメルなどのいわゆる“茶色”が主流で使いやすいのかもしれませんが、品のある深いブラウンをスキントーンと組み合わせると、とてもシックに。大人の女性をイメージさせてくれます。

Beauty x Bags

日に日に暖かくなる春は、自然と装いにも色味が増えていくもの。

バッグがハッピーな色合いをもたらすように、女性はメイクでも春のきらめきを感じることができます。

何シーズンとファッションショーの舞台裏でヘアに携わってきたKanokoに、春のメイクアップを尋ねてみると、意外な答えが。

「最近リップを持ち歩くようになりました。」

え? と思いきや、リップをつけることに少し抵抗があり、敏感肌なのもあり、なかなか合うリップを探すことが難しかったとか。

「それが、フランスの『La bouche rouge』というブランドのリップスティックに出会い、コンセプトも素敵で直ぐに購入してしまいました。シンプルな赤のバリエーションでとても品が良く、何と言ってもパッケージがとてもお洒落なのです! プライスは少し高めなのですが、“お気に入りの1本をバッグに入れる”という女性らしくて可愛らしいことをこっそりと楽しんでいます(笑)。」

自然体でいるなかでどう自分らしくいるか。

メイクもバッグ選びも、それは自分が一番心地よく過ごせるものを選択することなのかもしれません。