Vol.38 Sidewalks of New York

梅雨のないニューヨークでは、6月にしてすでに太陽がジリジリと照りつけ、夏へと向かうエンジンがかかっているようです。長袖からノースリーブへ、ブーツからサンダルへとニューヨーカーの装いも様変わりし、バッグもラフィアやPVC素材にシフト。人々はマスクをしながらも、限られた季節のおしゃれを楽しんでいます。今回は、ニューヨークから、季節の風物詩としてアペロールスプリッツの楽しみ方をご紹介してみますね。

Time for an Apero

「Apero(アペロ)」は昨年にデビューするや瞬く間に人気商品となったハンドバッグですが、その名前には仕事の後のドリンクタイムやデートにも使えるようにという願いが込められています。そもそもアペロは、食前酒アペリティフを楽しむヨーロッパの文化ですが、ニューヨークでも暖かい季節の夕暮れ時はアペロタイムとして親しまれています。

アペロの代表的ドリンクのなかでも、大人のニューヨーカーは男女を問わずアペロールスプリッツがお好み。アペロールスプリッツとは、オレンジとハーブのリキュール「アぺロール」をベースにしたカクテルで、真夏の太陽のようなオレンジ色が特徴です。ほんのり甘く、プロセッコとクラブソーダが入っているので、シュワシュワとした飲み心地がさっぱりしてまさに食前酒として最適なのです。

Where to drink Aperol Spritz

ニューヨークでは、どこのアぺロールスプリッツがベストか? なんてトピックが成り立つほど、ファンが多いです。個人的なお勧めは、ウェストビレッジにある「Bar Pisellino」。この界隈で人気のレストランをいくつも仕掛ける女性オーナーが打ち出したイタリアンバルで、店内のデザインからスタッフのユニフォームまで、世界観が完成されていてとっても素敵なのです。イタリアンバルというだけあって、テラス席に座っている人のほとんどがアぺロールスプリッツやアメリカーノ、ネグローニといったカクテルを楽しんでいます。サービスでついてくるグリーンオリーブといただけば、ディナー前のひとときが充実したものになるはず。なお、ディナーは同じオーナーが経営する超人気店「Via Carota」で席をゲットできればもう最高です。

東京では、VASIC玉川高島屋S.Cにほど近い「Davello」でアぺロールスプリッツをいただけます。イタリアンスタイルのカフェ&バルなので、ペアリングにぴったりのフードも充実。プロシュートやサラミ、チーズといったバーフードとともにアぺロールスプリッツをお楽しみあれ。もちろん、そのままディナーまで長居すれば、赤身肉の美しいグリル料理や自家製フレッシュパスタなどしっかりした食事をいただけます。

Apero at home

ちなみに、ベーシックなアぺロールスプリッツは自宅でも楽しめます。 
作り方はいたって簡単。

1. ワイングラスにアイスをたっぷり入れる。
2. プロセッコを90cc注ぎ、アぺロールを60cc加える。
3. ソーダを10ccほど注ぎ、濃さをお好みで調節。
4. 薄くスライスしたオレンジを浮かべて完成。

カクテルにするので、プロセッコは安価なものでOK。材料も少ないので、家でご飯を作りながら片手で楽しんだり、お気に入りのグラスを持ち寄ってピクニックのドリンクに振る舞ったり。ビールやワインとは異なる小粋な時間を演出してくれます。

夏はアペロのハイシーズンですが、VASICのアペロバッグは季節によって色や素材を変えています。暑い日でも寒い日でも、1日の終わりにちょっとほっと一息つく時間をスタイリッシュに。一つのバッグがそんな心のよりどころにもなってくれれば嬉しいです。