Vol.72 Stories of VASIC

立春を過ぎてなお寒い日が続く、“浅い春”であるはずの2月。東京は季節外れの暖かい日もあって、かつてないほど気まぐれな気候のようですね。皆さま、忍びよる花粉の存在を無視できなくなってきたのではないでしょうか? ニューヨークでは、セントラルパークの植物が活発化する4月くらいまで花粉の心配はなく、まだまだ冬眠しておきたい寒さです。 とはいえ、春の到来までに新しい変化を楽しみたいところ。

今回は新作革小物「Cord」シリーズと「Bond」、「City Mini」のシーズンカラーをご紹介します。

CORD

VASICでは以前からお財布やカード入れの商品を展開してきましたが、2024年の春にデビューするのが「Cord」シリーズです。デザインの顔となっているのが、ブランドのアイコンでもあるBONDのコード(紐)を再現したハードウェア。ほどよい太さと立体感、そしてベルトを通す穴のバランスなど、試行錯誤を重ねた上で完成しました。

「VASICの店舗に足を運んでくださる顧客の方々の多くが、しっかりとしたお財布を使っていたのもあって、キャッシュレス時代とはいえ、お財布のバリエーションは充実させたかったのです。一粒万倍日のような吉日を大事にする文化もあるので、小物とはいえ重要な存在ですよね」と、VASICクリエイティブディレクターのKanokoは同商品にかける思いを語っています。

「Cord Wallet(コードウォレット)」は薄型の長財布。カードホルダー、コインケース、お札入れ、ポケットまでを備えていながら、すっきりとした見た目。「Cord Mini Wallet(コードミニウォレット)」はジッパー式のコインケースもついた二つ折り財布。そして「Cord Card Pocket(コードカードポケット)」はカードホルダーとポケットからなる小さなカードケース。ベルトを扱う所作が大人の余裕とエレガンスを発揮する、そんなイメージを込めました。

「今までご好評いただいていた『Round』シリーズは、シンプリシティを追求しながら機能を詰め込んだ商品でした。ポケットもいっぱい、お札入れもたっぷりで、厚みもあって。でも『Cord』のお財布は薄くてスマートな姿を意識しました。なんでも入るから安心ではなくて、すっきりとした見た目を意識して中身をオーガナイズすることも生活のヒントになるのでは?」

他の商品とは異なる表情豊かなレザーは、より細かなテクスチャーを誇るシュリンクレザーを厳選。今までのVASICにはない、繊細な艶も魅力です。カラーは使いやすいニュアンスカラーで、Sand(サンド)、Rose(ローズ)、Light Gray(ライトグレイ)、Black(ブラック)をご用意しました。

来月3月15日の最強開運日は、こちらのシリーズを迎えてみては。いくつもの運を“コード”が繋いで、開運に繋がるかもしれません。

Bond & City

季節が移り変わるたびに、定番アイテムにフレッシュな印象を与えるシーズナルカラー。今回は、こっくりとした色味で人気のあったCream(クリーム)が復活したほか、MiniとMini Miniサイズにくすみのあるパステルグリーンの「Fougere(フゼア)」、ナチュラルで優しいベージュ系の「Musk(ムスク)」が新登場。

「2024年は香りをテーマに色を考案していたのですが、Fougereは整髪料にもよく使われる香りで、爽やかでフレッシュなイメージ。Muskは全体を調和させてスタイリングをまとまりやすくするカラーです」とKanokoは教えてくれました。

また、VASICのもうひとつのクラシックとして君臨するCity Miniは、ベーシックな色のバリエーションを楽しみたいアイテム。今シーズンは、BlackやIvory(アイボリー)などの定番にMalt(モルト)とWalnut(ウォルナット)を追加。茶系や白色でも微妙に異なるキャラクターを揃えました。どのカラーでもCity Miniのもつタイムレスなデザインを引き出してくれるので、選ぶのが悩ましいはず。