Vol.82 Streets of VASIC

クリスマスイブから年明けまで続く長い休暇を前に、ニューヨーカーは浮き足だっているようですが、皆さまはホリデーシーズンをいかがお過ごしでしょうか。クリスマスを横目に登場するお正月のお飾りやお節用の小物も、いかにも師走といった気分にさせてくれますよね。さて、今回のVC NOTEでは、1年を締めくくるのにふさわしいちょっとロマンチックなアドレスをご紹介します。

Quarters

ニューヨークのデザインラバーの間で話題の「Quarters」。ここは、ブルックリンの照明ブランド「In Common With」のショールーム兼コンセプトショップ。ストリートにサインはなく、トライベッカのビルの2階という隠れたロケーションながら、一歩足を踏み入れるとそこは、473平米という贅沢なロフトアパートメントのようスペースが広がっています。

キッチンにダイニング、ベッドルームとそれぞれ異なる部屋があり、自社ブランドの照明はもちろん、ベッドリネンからテーブルウェアまでシックなスタイルの品々でスタイリングされています。ヨーロピアン&ボヘミアンな作り込んだスタイルはいい意味で生活感が排除されていて、重厚感のあるしつらえに浸ることができます。もちろん見た目から想像できるとおり、家具はお安くはないので、純粋にお買い物のデスティネーションとは言えないのですが、目の保養で訪れている人がほとんどです。その美しさ、贅沢さは、ため息が漏れる、というよりも、ため息の連続。他のお客同様、写真を必死になって撮っている自分がいます(笑)。1枚から購入できるテーブルウェアや、オイルやジャム、調味料などのパントリー商品は買いやすい品もあるので、ギフト探しにもよさそうです。

さらに、最近ではこのスペースでバー営業がスタート。日中はカフェとしてお茶とペストリーを楽しめるほか、ディナー前のアペリティフに、夜のバータイムにと、異なるオケージョンで利用が可能。写真を撮るだけではなく、ふかふかのシートに座ってドリンクをいただけば、心ゆくまで空間美に浸ることができますよ。

さて、皆さま2024年もVASIC NOTEにお付き合いいただき本当にありがとうございました。VASICから皆さまに向けた一方通行の発信の場であるがゆえ、読んでくださる人がいると信じて勝手に続けているコンテンツですが、偶然目に入っただけでも読み物として楽しんでいただけていたら幸いです。新しい商品のご紹介を通じて、私たちもクリエイティブディレクターのクリエーションにかける思いを知り、お客様にもっとVASICを知ってもらいたいという気持ちが強まるばかりです。また、NY発ブランドとしてニューヨークの情報も引き続き発信していきますので、そちらも楽しみにしていてくださいね。

VASICと皆様のヒストリーにまた新たな1ページを。来年もよろしくお願い申し上げます。